業務用複合機(コピー機)の導入を検討中の皆さん。オフィスに1台は欲しい”業務用複合機(コピー機)”ですが、高価な機器だけに「価格がいくらになるのか?」は気になるところ。1台何百万円というのではちょっと大変です。
実は、業務用複合機(コピー機)の導入方法は1つではありません。大きく分けて3つ、”購入・リース・レンタル”。予算に余裕があれば購入でもいいでしょう。しかし、予算に限りがあるのなら、リースやレンタルという選択肢もありです。
そこで、今回は業務用複合機(コピー機)の導入方法である、購入・リース・レンタルの特徴と価格相場をご紹介しましょう。購入・リース・レンタルのどれを選ぶべきか、価格を抑えるポイントもまとめていますのでぜひ参考にしてください。
冒頭で紹介した通り、業務用複合機(コピー機)の導入方法は”購入・リース・レンタル”の主に3つが。導入方法によって特徴には違いがあります。では、購入・リース・レンタルと、各導入方法の特徴について詳しくご説明しましょう。
購入とはその名の通り、業務用複合機(コピー機)の所有権を取得するというもの。業務用複合機(コピー機)は新品、中古にかかわらずある程度の”資産”です。その為、”減価償却”でき、一定の節税効果が期待できます。
また、所有権があるので自由に管理できるのも購入したからこそ。長期間に渡って運用するのもよし、定期的に売却して別機種に乗り換えるのもよしです。予算に余裕があるのなら、十分に検討する価値のある選択肢と言えます。
リースとは、”契約者(皆さん)が選んだ物件(業務用複合機)を、リース会社が代わりに購入して長期貸与する”というもの。機種自体は自由に選べるものの、業務用複合機(コピー機)の所有権はあくまでリース会社にあります。
価格は月々のリース料金のみと、大幅に導入費用を抑えられるのが特徴です。ただし、リース期間は3年〜8年が一般的。”原則:途中解約不可”なので、1度契約すれば定められた期間は月々の支払い(価格)が発生します。
レンタルとは、”レンタル会社の所有する物件(業務用複合機)を、契約者が選んで短期貸与される”というもの。レンタル期間は最短1日、1週間や1カ月単位での契約が一般的と、まさに”短期的”な利用に最適な選択肢です。
しかし、レンタルで利用できる業務用複合機(コピー機)の機種は、レンタル会社の所有する物件数に依存します。物件数(機種)が少なければ自由に選べませんし、すでに別の契約者が利用していてないという可能性もあります。
業務用複合機(コピー機)の導入方法、”購入・リース・レンタル”の特徴についてご理解いただけたと思います。ただ、皆さんのもっとも知りたいことは「価格がどうなのか?」ということ。では、各導入方法の価格相場を見ていきましょう。
業務用複合機(コピー機)の購入では”新品”と”中古”と2つの選択肢が。
新品の業務用複合機(コピー機)には大きく分けて3つのクラスが。
新品の価格に大きく影響するのは”印刷速度”です。速度が遅ければ安く、速ければ高くなる傾向に。例えば、キヤノンの”MF735Cdw”はコンパクトながらも、一般クラスと同等のカラー27枚/分で価格は9万円前後と格安です。
富士ゼロックスの”ApeosPort-V C7785”はカラー70枚/分の超高速印刷ができ、価格は490万円から。正直、あまり使わないのに最高クラスは必要ありません。利用目的や頻度を考慮した上で、クラスを検討するのがいいでしょう。
中古の業務用複合機(コピー機)にも主に3つのクラスがあります。
中古の価格は”年代”と”人気”によって大きく左右されます。特に”人気”は重要で、年代が古くとも人気があれば高いものも。反対に、年代が新しいとしても人気がなければ、需要が少なければ価格は低く設定される傾向にあります。
先述した通り、業務用複合機(コピー機)は一般クラスでも100万円前後と、気軽に購入できる価格帯ではありません。であれば、ちょっと古くても、型落ちしていたとしても、手の出しやすい価格帯である中古は魅力的な選択です。
リースの業務用複合機(コピー機)にも主に3つのクラスがあります。
購入(新品)と同様に、リースでも”印刷速度”が価格に大きく影響します。というのも、リースで提供されるのは、契約者の選んだ”新品”であるため。新品の価格が高いほど、どうしてもリースでの価格も高くする必要のあるためです。
それでも、新品で購入するのに比べて、リースだと一般クラスで月々1万円ほど。最高クラスでも月々2万円ほどと格安で導入できます。初期費用を大幅に抑えられることからも、リースは導入方法として人気の選択肢なのです。
レンタルの業務用複合機(コピー機)にも大きく分けて3つのクラスが。
上記から分かる通り、レンタルでは”契約期間”が価格に影響します。契約期間が短いほど単価は高く、長いほど安くなる傾向に。上記では1カ月単位からの価格を紹介していますが、業者によっては1日単位での利用も可能です。
ちなみに、レンタルには価格にトナー代、保守代(点検や修理)の含まれていることがほとんどです。他の導入方法と比較してちょっと割高に感じるかもしれませんが、短期間だけの運用であればレンタルが圧倒的にコストを抑えられます。
価格だけで比較するなら初期費用は購入が、長期的にはレンタルが高い印象に。購入とレンタルのちょうど中間にある、”リース”に人気が集まるのも納得です。では、業務用複合機(コピー機)の導入方法を選ぶ理由をご紹介しましょう。
業務用複合機(コピー機)で購入を選ぶのは、”予算に余裕がある”ためです。
先述した通り、業務用複合機(コピー機)を新品で購入すると、一般クラスでも100万円前後。最高クラスになると1台あたり500万円近くもします。設備1つに100万円以上というのは、予算に余裕がないとちょっと難しいです。
ただ、コンパクトでいいなら10万円以下というのも。個人事業主や小規模オフィスなど、”スモールオフィス”にはコンパクトでも十分なことがほとんどです。予算だけでなく、オフィス規模まで考慮すると購入できる機種が見つかるでしょう。
業務用複合機(コピー機)でリースを選ぶのは、”初期費用を抑えられる”ためです。
業務用複合機(コピー機)のリースでは、リース会社が代わりに物件を購入してくれます。契約者(皆さん)の代わりに、リース会社が何百万円もの初期費用を支払ってくれる訳です。契約しゃは月々のリースの価格を支払うだけ。
また、”定期的に買い換える”のもリースならしやすいです。リース期間は3年〜8年と、契約次第では3年というのはよくあります。新品の業務用複合機(コピー機)を定期的に買い換えるのは大変ですが、リースであれば簡単です。
業務用複合機(コピー機)でレンタルを選ぶのは、”短期間だけ利用できる”ためです。
購入でもリースでも、業務用複合機(コピー機)は少なくとも年単位での導入が前提です。オフィスを毎年のように、数カ月や数週間単位で移動することは稀なため。購入やリースは、長期的にはお得になるよう価格設定されています。
対して、レンタルを長期間利用するとどうしても割高に。というのも、レンタルはあくまで数カ月や数週間単位と短期間での運用を想定しているため。建設現場の仮説事務所や、イベント会場などでの利用のためのサービスなためです。
購入・リース・レンタルと、どの導入方法にも適応している状況というのがあります。オフィス規模や環境、用途などを考慮するとよりぴったりな選択ができる訳です。では、業務用複合機(コピー機)の導入方法のメリットをご紹介します。
業務用複合機(コピー機)を購入するメリットとしては以下の3つ。
業務用複合機(コピー機)の所有権があることで、どのように運用しようと皆さんの自由です。1つのオフィスで大切に運用するのもよし、定期的に他のオフィスに移動させるのも。買い替えと同時に、中古として売却するのもできるでしょう。
業務用複合機(コピー機)は精密機器ですが、国内メーカー品であれば8年以上、適切に保守すれば10年以上運用することも。1台あたりの価格が100万円の機種を10年間運用すれば、月々8千円ほどと十分にお得です。
業務用複合機(コピー機)をリースするメリットとしても以下の3つ。
リースでは契約者の選んだ物件を、リース会社が代わりに購入します。つまり、皆さんは毎月のリースの価格を支払うだけ。本体価格や設置費など、少なくとも100万円前後はかかる”初期費用”を、ほぼかけずに導入できる訳です。
また、リースでは業務用複合機(コピー機)の所有権はリース会社に。当然、保守管理もリース会社が主体となって対応します。業務用複合機(コピー機)を整備して、故障したら修理してなどの手間がかからないのは魅力です。
業務用複合機(コピー機)をレンタルするメリットとしても以下の3つ。
リースと同様に、レンタルでも本体価格や設置費などの初期費用はかかりません。また、リースとは異なり、最短1日から短期間だけ利用できるのはレンタルならでは。レンタルであれば期間を伸ばしたり、短縮することも可能です。
レンタルでも業務用複合機(コピー機)の所有権はレンタル会社にあります。その為、保守管理はレンタル会社が対応することに。決められたレンタルの価格を支払うだけと、気軽に導入できるのはレンタルのメリットと言えます。
購入・リース・レンタルと、各導入方法には魅力的なメリットがありました。しかし、当然ですが各導入方法には知っておくべきデメリットも。では、業務用複合機(コピー機)の各導入方法におけるデメリットをご説明しましょう。
業務用複合機(コピー機)を購入するデメリットとしては以下の3つ。
新品だと一般クラスの価格は100万円前後。設置費などを含めるとそれ以上の”初期費用”がかかります。小規模や中規模オフィスなら1台ですみますが、大規模になると5台,10台必要なこともあり初期費用だけで莫大な額です。
また、購入すると所有権は皆さんに。当然、業務用複合機(コピー機)が正常に動作するよう点検、整備や修理する必要が。将来的に買い換えるとして状態によっては売却できないこともあり、処分の手続きがちょっと面倒です。
業務用複合機(コピー機)をリースするデメリットとしても以下の3つ。
リースの契約期間は3年〜8年が一般的。リース期間中は”原則:途中解約不可”と、1度契約すると簡単には解約できません。もし、選択した業務用複合機(コピー機)の使い勝手が悪いとしても、返品はまずできないのです。
業務用複合機(コピー機)は精密機器ですから、適切に管理していても故障することはあります。しかし、リースだと点検、修理の対応はリース会社次第です。リース会社の対応が遅いと、複合機を利用できない期間が生まれます。
業務用複合機(コピー機)をレンタルするデメリットも以下の3つ。
レンタルではレンタル会社の保有している業務用複合機(コピー機)から選ぶことに。リースのように最新機種から選ぶことはまずできません。大抵は数年前の古い機種から、中には10年以上前の年代物だけのこともあります。
レンタル会社の保有している機種、台数にも限りがあるものです。その為、欲しい機種があっても、すでに別の契約者が借りていることも。選択肢の幅が極端に狭いというのは、レンタルならではのデメリットとして注意が必要です。
購入・リース・レンタルと、各導入方法にはメリット・デメリットがありぴったりな状況があるということでした。ただ、いざ選ぶとなると、「どの導入方法がいいの?」と迷ってしまうもの。そこで、どの導入方法を選ぶできかのポイントをご紹介します。
業務用複合機(コピー機)を導入する上で、まず考えたいのは”導入期間”です。10年以上の長期間なのか、5年前後の中期間なのか、それとも1年以内の短期間なのかなど。導入期間によって導入方法の選択が変わってきます。
例えば、長期間であれば所有権のある”購入”を、中期間であれば定期的に交換できる”リース”がいいでしょう。仮説事務所やイベント会場のように、数日から数週間、短期間での導入であれば”レンタル”がおすすめの選択肢です。
”導入予算”というのも、業務用複合機(コピー機)を導入する上で考えておきたいところ。というのも、導入方法によって初期費用、ランニングコストには違いがあるため。特に、購入とリース(またはレンタル)の間には大きな差があります。
業務用複合機(コピー機)のために何百万円もの予算を用意できるのなら”購入”を、少しでも予算を抑えたいのならリースがおすすめです。ちなみに、あえて複合機はリースにして、余った予算を他の機器に回すのも1つの手です。
業務用複合機(コピー機)を導入する上では、”ランニングコスト”についても考えておきましょう。業務用複合機(コピー機)におけるランニングコストとは、トナー代や点検、整備や修理などにかかる部材代や人件費などがあります。
購入やリースでは、大抵は契約した業者が”保守契約”も請け負っています。ただし、業者によって保守の内容、価格には差があります。長期間運用するからこそ、ランニングコストのちょっとの差は無視できないものなので要チェックです。
購入・リース・レンタルと、導入方法を検討するポイントは”導入期間・導入予算・ランニングコスト”の3つ。おそらく、皆さんがもっとも注目するのは”予算(価格)”でしょう。そこで、最後に価格を少しでも抑えるコツをご説明します。
まず、”適切な導入方法”を選びましょう。購入であれば100万円ほどする業務用複合機(コピー機)も、リースだと月々1万円前後から。仮説事務所やイベント会場のように、短期ならレンタルで月々3万円ほどで導入できます。
つまり、導入方法によって価格に大きな差があるということ。先述したように、導入方法を選ぶポイントは”導入期間・導入予算・ランニングコスト”の3つ。適切な導入方法さえ選べれば、少なくとも不要な出費を抑えることが可能です。
次に、”複数の業者から見積もりを取る”ことも必要です。というのも、1社だけの見積もりだと本当に相場に沿っているのか、サービス内容が適切かの判断が難しいもの。業者によってはあまりにも高い価格設定をしているところもあります。
できれば3,4社から、少なくとも2社から見積もりを取るのがいいです。その際、できるだけ条件を揃えると、価格やサービス内容を比較しやすいでしょう。価格の安い業者を選べるのはもちろん、見積もりを使っての交渉もできます。
最後に、”必要な機能にだけ絞る”のも価格を抑えるのに効果的です。業務用複合機(コピー機)は印刷速度はもちろん、機能が充実するほど価格が高くなります。一般クラスと最高クラスの間には数百万円もの差があるほどです。
だからこそ、たまにしか使わないのに高速印刷は不必要です。また、普段使いの業務用複合機(コピー機)に特殊な機能もいらないでしょう。印刷・コピー・スキャン・ファックスと、基本機能だけに絞れば価格をぐっと抑えられます。
今回は、業務用複合機(コピー機)の各導入方法の特徴と価格相場についてまとめてみました。業務用複合機(コピー機)はオフィスに必須だからこそ、価格はシビアにしたいもの。業務用複合機(コピー機)の導入方法は主に3つ。
予算に余裕があるのなら”購入”を、少しでも価格を抑えたいのなら”リース”がいいでしょう。また、工事現場の仮説事務所やイベント会場のように、短期的な利用であれば”レンタル”も。ちなみに、各導入方法の価格は以下になります。
業務用複合機(コピー機)の導入方法を選ぶポイントは”導入期間・導入予算・ランニングコスト”の3つ。まずはどれくらい運用したいのか、次に予算をどれだけ準備できるのか決めると、どの導入方法にすべきか見えてくるはずです。
ぜひ、紹介した内容を参考に、オフィスにぴったりな業務用複合機(コピー機)の導入方法を検討してみてください。